ドルオタちょあよ

ドルオタ美大生のちょあちょあ日記

MVのストーリー解釈文化がボカロからKPOPへ移っている話

 

 

かつて私はキモオタであった。

レンきゅんこと鏡音レンをこよなく愛する、ダサくてモテない典型的なキモオタだったのだ…

 

 

こんにちは〜

私はかつて、ボカロが大好きなキモオタ中学生でした。

 

ウォークマンの中は全てボカロ、買うCDも全てボカロ、カラオケで歌う曲も全てボカロ。これまでに何人の友人たちをドン引きさせたことか、考えるだけで頭を抱えたくなります。

 

そんな黒歴史を持つ私ですが、少しは成長し、ボカロだけでなくいろんな曲を聴くようになりました。特にハマっているのがKPOP。

  

KPOPの動画を探していたら、とても面白い動画を見つけたんですよ。

私はこれを見て、ものすごく胸が熱くなったのです。

 

だって、これ、まさに…

 

ボカロでも似たようなことが流行ってたじゃん!

 

MV解釈はボカロブームのときも流行っていた

 

上で紹介した動画は、韓国アイドルのMVに隠されたストーリーを解釈してみよう、という内容です。

 

こちらは動画の話題になっていたMV。


Red Velvet 레드벨벳 '피카부 (Peek-A-Boo)' MV

 

レドベルはダークでエキセントリックな雰囲気が人気ですよね!特にこのMVはレドベルちゃんを象徴している作品だと思います。

 

ユーチューバーさんの解説をお借りして説明すると、「peek a boo」は日本でいう「いないいないばあ」と同じ意味なんだそう。このMVはピザを届けに行った配達の兄やんが配達先のお家の人々に「いないいないばあ」され追われるという、とても不気味なストーリーになっています。そして、MVのラストシーンでは兄やんのポロシャツが展示されているという…兄やんはおそらく死にました。

 

KPOPはMVはとても凝っていて見応えがあるし、美しいし、スクショいっぱいしちゃうし、アイドルたちが作り出す世界をもっともっと楽しみたい…そんな思いでMVを見ている方も多いでしょう。MV解釈動画はそのようなファンからとても需要があると思います。

 

他にも「peek a boo mv 解説」と検索すると

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f:id:mkt5020:20181117231901p:plainめっちゃ出てくる 

このようなMV解釈があがるということは、KPOPクリエイティブの質の良さの証明でもあるのではないでしょうか。

 

 

ところで 「ボカロ PV 解釈」で検索すると

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めっちゃ出てくる 

 

ボカロのMV・曲の解釈文化というのはとても盛んなものでした。

特におもしろいのが、解釈を文章や静止画で紹介する人が多く、シンプルに歌詞からストーリーを連想する人はもちろん、それだけでは足りずに小説やイラスト、漫画など二次創作として発表する人もいました。

(二次創作とは誰かの創作物を元に派生作品を創ること)

 

www.pixiv.net

pixivでは自己解釈というタグが存在し、ほぼボカロ曲の二次創作物につけられています。おそらくボカロ曲を自分なりに解釈して、絵や小説を書いたものでしょう。

 

解釈文化により、ボカロブーム当時はピアプロやpixivというイラスト投稿サイトがすごく成長しました。二次創作は著作権的にグレーなところが多く、二次創作物を大っぴらに公表したり、お金を稼いだりすると超危険だったからです。

 

どうしてMVを解釈したがる?

 

KPOPはMV解釈だけでなく、歌詞の日本語訳もすごく人気がありますよね。歌詞を理解して、初恋の曲なのか失恋の曲なのか、曲に隠された世界を想像したいのではないでしょうか?そして、どうしてこんなMVになったのか理解したい。

 

なんなら「私だったらこのシーン、こういう場所で撮影するのにな〜」とか、ディレクターになった気分でMVを妄想している人もいるのではないかと思います。

 

ボカロと違い、KPOPに影響を受けて漫画や小説を作る人は少なそうです。でもそのかわり、最近流行りのYouTubeという形でMV解釈する方がいるというのは私としては超感動です!

 

クオリティが高い作品に感銘を受け、自分がこの素晴らしさをもっと広めたい、もっとMVの世界に浸かりたいと思うのは世代を超えるんだな〜と実感しました。

 

最近ではブログもブームになっているので、中高生が今のうちにブログをはじめてMV解釈の記事を書いたら結構伸びると思います。動画かブログがオススメ。

 

   

 

ボカロの影響を受ける世代、KPOPの影響を受ける世代

 

ボカロは私にたくさんのことを教えてくれました。可愛らしいイラスト、個性豊かな楽曲、そして世の中には創作をしている人がこんなにいるということ…

 

休み時間、ドッジボールやケイドロをしないやつは陰キャとみなされており、私も陰キャの一人でした。休み時間には絵を描いてばかりいましたが、絵を描く楽しさを共有できる友人はなかなかできませんでした。

 

そんな私にとって、ボカロはまさに救世主だったのです。レンきゅんは天使であり、歌姫であり、神でした。

 

また、私だけでなく、ボカロは創作界全体の救世主でした。曲を作って発表するというハードルの高い挑戦をボカロが簡単にしてくれたのです。

 

曲を作っても、実際に曲を発表するのはとても大変です。ボーカルやらギターやらベースやらを集めて、弾けるように練習をして、発表の場を設けて…何より作った曲をみんなに聞いてもらうなんて恥ずかしい。パリピイケメンしか許されないことです。

 

そんな苦悩を解決してくれたのはボカロでした。ボカロを使って、アマチュアの作曲者がどんどん曲を発表するようになりました。

 

また機械ちっくな歌声をカバーするために、曲にストーリー性を持たせ、可愛いイラストを動かして、簡単なMVを作ることが流行しました。このストーリー性というのがとても重要で、ストーリー性のある曲をどんどん作ってシリーズ化することで「この曲の続きが知りたい!」と思わせ、再生数をアップさせていたのです。

悪ノ娘」とか「カゲロウデイズ」とか、代表的なボカロの曲はだいたいストーリー仕立てになっています。

 

私が中学生の頃はボカロを中心に創作の分野が発展したのです。すごい人だとハチさん(米津玄師)とかが有名ですよね。ボカロを使ってどんどん曲を発表し、いつの間にかこんなにビッグな男になっていました。未だに私の中ではマトリョシカのイメージですが…

 


ハチ MV「マトリョシカ」HACHI / MATORYOSHKA

 

私がボカロから影響を受けたように、今の中高生もKPOPから影響を受けているのだと思います。ダンスを習ったり、韓国語を自分で勉強したり、ダイエットにいそしんだり…

好きという気持ちは原動力になりますよね。中高生はそのパワーが特に強いのではないかと!

 

韓国に留学したい!とか、KPOPアイドルになりたい!とか、KPOPアイドルを支える仕事に就きたい!とか、夢があってサイコーだと思います。彼らが大人になったとき、実際に夢を叶える人もいるでしょうし、夢を叶えられなくても中高生の頃に得たものが、思いがけず活きる可能性だってあります。

 

イタ〜〜〜〜〜い中学時代を過ごした私も、気がつけば就職が目前。TVからネットへ関心が移り、ボカロから創作を学んだ世代がついに社会に出る時代になりつつある。

 

私たちボカロ世代やKPOP世代が社会に出て、共に働くようになったとき、私たちはどんなものを生み出しているんでしょう。ボカロやKPOPのように、誰かの人生を変えるものが私たちに作れるでしょうか。

  

世の中には一つの役目を終えたコンテンツに対し、オワコンという言葉を投げかける人がいます。でもオワコンになるまでの間、どれだけの人に希望を与えたことか。希望を与えられるコンテンツを作れる人がどれだけ貴重なことか。

そう思うと私はやっぱり胸が熱くなります。

 

私はまだ大学3年生ですが、自分が社会に出てもものを作ることは止めたくないです。

ボカロが私に道を示してくれたように、自分の作品が誰かの創作意欲を疼かせるような…憧れが憧れを作っていく。時代とはそのように創られていくものなんでしょうか。